「白髪が増えてきた」「髪が細くなった気がする」——そんな変化の裏には、年齢だけではなく“活性酸素”の影響が関係しています。活性酸素とは、紫外線やストレス、そしてカラーやパーマなどの薬剤処理によって体内で発生する酸化物質のこと。体をサビつかせる原因といわれ、髪や頭皮の老化にも深く関わっています。

白髪と活性酸素の関係

頭皮に活性酸素が溜まると、毛母細胞やメラノサイト（色素を作る細胞）の働きが弱まり、結果として白髪や抜け毛を引き起こします。さらに酸化が進むことで頭皮の血行も悪化し、髪に必要な栄養が届きにくくなります。放っておくと「ハリやコシがない」「乾燥してツヤがない」といった状態を招いてしまうのです。

デトックスケアで頭皮をリセット

そこで大切なのが、髪や頭皮に残る酸化物や薬剤をリセットするデトックスケア。カラーやパーマの直後にデトックスを行うことで、残留した薬剤や過酸化水素などを中和し、頭皮環境をクリアな状態に整えることができます。これにより酸化ダメージの進行を防ぎ、白髪の増加や髪の弱りを穏やかに抑えることができるのです。

「デトックス＝特別なこと」と思われがちですが、実は未来の髪を守るための基本ケア。薬剤の残留を放置しないだけで、髪の手触りや色持ちは驚くほど変わります。続けていくうちに、根元がふんわり立ち上がり、ツヤのある質感が戻ってくるのを感じられるでしょう。

年齢を重ねるほど、髪も頭皮も酸化の影響を受けやすくなります。だからこそ、「傷んだからケアする」ではなく、「酸化させないように整える」意識が大切です。白髪を完全に止めることは難しくても、その進行を緩やかにし、髪の美しさを長く保つことは誰にでもできます。

デトックスケアは、未来の髪を育てる“予防美容”の第一歩。白髪やハリコシの変化が気になり始めた今こそ、髪と頭皮を軽く整える時間を持ってみませんか？