「朝の支度のたびに白髪ばかり見えてしまう」「結局そこばっかり気になってメイクに集中できない」。そんな朝のしんどさ、よく聞きます。まず伝えたいのは、あなたの目が厳しすぎるわけでも、気にしすぎなわけでもないということ。白と黒のコントラストが強い状態って、人の視線を本能的にそこに引き寄せるんです。だから気になるのは当然なんです。

まず変えるべきは「消す」ことじゃない

多くの人が最初にやろうとするのは「しっかり隠すこと」。でも本当に変わるのは、そこではありません。毎朝のストレスを減らすいちばんの近道は、白髪を完全に消すことではなく、境目を目立たせないことです。ここが変わるだけで、鏡をのぞいたときの最初の一言が「最悪…」から「まあ大丈夫」に変わります。

白髪ぼかしは“朝のため息”対策でもある

白髪ぼかしはそのための方法です。全体を真っ黒にするのではなく、白髪と地毛の差をやわらかくならしておく。そうすると、根元が少し伸びても“線”みたいに主張しにくいから、朝イチでそこだけを見つめて落ち込む時間が減ります。いきなり明るくする必要はなくて、肌や瞳、白髪の出方に合わせて少し明るさを足すだけでも、印象はふっと軽くなります。

もうひとつ大事なのは「ためない」ケア

カラー後の残りものをその日のうちにデトックスでちゃんと落としておくこと。家では、ぬるめのお湯でよく予洗いして、泡で包むように洗い、ドライ前にミルクやオイルを少しつけること。これだけで髪の引っかかりやパサつきが落ち着き、まとまりが出やすくなります。朝に広がって見えると余計に白髪が目立つから、まとまりやすさは実はけっこう大事なんです。

白髪は「隠すべき欠点」ではなく、「整えておくと気になりにくい場所」。完璧に消そうと頑張るより、気にならない状態をキープしておく。明日の朝のしんどさをやわらげる第一歩は、実はそこから始まります。